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夜を超えて


※加筆修正しました。

 

先日は、数秘講座なのに世界平和について話し込んでしまったり、親子セラピー×タロット講座を修了していただいたお母さんたちからのご質問がタイムリーだったので、長文を書いています。

 

わたしの中では、数秘も世界平和もタロットも親子セラピーも、まるっと全部つながっているんですよね!

 

講座でもセッションでも、みなさんにはいつもまっすぐに目線を合わせてやりとりを重ねられることに、とてもとても感謝しています。これからもっと、個々人に合わせたマン・ツーな内容を織り交ぜながらお伝えしていきますね。

 

 

親子セラピーでの質問の内容は

 

■ちょっと ”道理が通りにくい” 強めの(別の)お母さんに対して、どうアプローチしたら良いか?

 

ということだったんですけれど、”道理が通りにくい” 相手のお母さんに大人のわたしたちが真正面から立ち向かっても、徒労に終わりそうということなんですね。


『北風と太陽』の北風みたいに働きかけても、相手は風を受け止めようとはしてくれない。

 

ただ、そのお母さんの子どもについては、近所のお母さんとして注意深く見守ってあげることはできます。接点がある大人として声をかけてあげることもできるし、子どもに直に接触しているうちに、相手のお母さんの気付きにもつながると思います。子どもからその親へ、逆流するように伝わっていくことがあります。

 

 

このブログでもときどき紹介していますが、仏道の ”無財の七施” の一つに「眼施」というのがあって、じっと慈愛をこめた眼差しを注いであげると、子どもたちはよっぽど感応してくれます。

 

たった一度でも・・一人でも・・

 

自分を理解しようとしてくれる大人・・自分に寄り添おうとしてくれる他人・・自分を励まそうとしてくれる人に出会えた人は、体感として残り、それが一生を支えることだってあるのです。

     

だからたとえ無言であっても、できることをできるタイミングで、隣人に、次の人にリレーしていけたら、調和を取り戻す光が地球を巡ると思っています。

 

 

無財の七施のほかに、こんな布施もあるそうですよ。

  

「法施(ほうせ)」物質財物をあたえるのではなく、教えを説いてきかせるような、相手の心に安らぎを与えること、精神面でつくすこと。

 

「無畏施(むいせ)」恐怖や不安、脅(おび)え慄(おのの)きなどを取り除いて、安心させること。

 

他人の子どもに対してもそういうことができる大人がうんとたくさん増えれば、どの子も必ず、自分を理解しようとしてくれる大人に出逢える確率がぐ~んと高まると思いませんか。

 

そういう大人たちに囲まれている未来の子どもたちをイメージして、わたしはそう思って親子セラピーをつくりました。

 

 

7/8の事件の加害者は、正常な思考や判断ができなくなる極限まで追い込まれていたと想像します。生まれ持った性格に、子ども時代からいろんな事情が折り重なって、どんどん深刻化していったケースかもしれない。どこかで歯止めになる出会いがあれば、彼もまったく違う人生になっていたのではないかと思います。もはや理性という機能が働かない脳波に固定化してしまったのではないでしょうか。


道理が通りにくい相手についても、どうしてそういう考えを固着して持つようになったか?を想像すると、違う考えを持つ相手に対してできることは、ただ愛や癒し、背景を理解しようとする態度が最も必要とされていると思えてなりません。

 

大人になるまでの間に・・事件を起こしてしまうまでの長い人生の中で・・

 

誰にも理解されることなく、教え諭してくれる人に出会えず・・行政や福祉のどこにもサポートの手にひっかかることがなかった・・圧縮されたしわ寄せが極限化した出来事のように受け止めています。

 

 

子ども時代は国家主導の学校制度に、みんな同じように管理されることに馴れてしまい、均一的で膨大な宿題で消耗し、速さや能力で評価され、便利さや数の多さ高機能ハイスペックな華やかさに群れ集められる、”過剰な” 人工的な活動が最大化すると反転する・・経済的・文化的・教育的な格差も、3.11の時も、異常気象も、コロナも、場当たり的な対策と表面的な収束ではたちゆかないことを経験しています。起こった後で取り締まりを強化したり防御策をいくつも足すやり方より、そもそも問題が起こらないためにはどうしていけば良いかを考えて実践していくことが大切ですね。

親子セラピーにいただいた質問とかぶる内容の映画を、少し前に見たところなんですよね。

 

「竜とそばかすの姫」

 

おすすめされて見て良かった映画の一つです。

 

奇しくも・・・

 

報道があった8日金曜日に「竜とそばかすの姫」が金曜ロードショーでテレビ放送される予定だったそうです。ところが特番が組まれたため、9月23日に延期になりました。

 

「竜とそばかすの姫」には、子どもへの強圧的な父親のシーンがあって「子どもに見せたくない」などと物議を醸しているようです。この父親も、世間体は見栄えする人物であっても、根本からはきちがえている。

 

映画のストーリーには、児童相談所を含む世の中のルールや大人同士の暗黙の境界線によって、他人の子どもを助けたくてもそれができない歯がゆい思いをすることや、家庭という密室で起こっているからこそ、誰にも助けられないまま心に濃いあざを増やして大人になっていく子どもたちが描かれていました。

 

親からの、言葉や態度もふくめて暴力に耐える子どもたちは、親の前に無力であるか、反発を強めるか、どちらかに傾いてしまうようです。恐怖や過緊張の状態に過剰適応して、脳機能が委縮したり健全な発達が止まってしまうというマルトリートメントの報告もあります。※マルトリートメント:不適切な養育や避けるべき子育て

 

「竜とそばかすの姫」では、はげしい抑圧の中で、無力になってしまいそうな弟を守ろうとして生まれた強さが、反動として反社会的になってしまう竜 となり・・と、ネタバレになってしまいますね。

 

とにかく「竜とそばかすの姫」では、閉じた家庭の中では「自分がルールだ」と思っている親への教示であり、表に出てこれない社会の弱者-子どもたちを救いたいメッセージが込められているようでした。

 

子どもの心を凍りつかせる父親のセリフも飛び出していましたが、それは「親が決して言ってはいけない言葉なんだよ!」子どもたちにとっては「その言葉を真に受けないで!」というメッセージなんですよね。

 

 

あとは、竜の家庭が父子家庭ということも巧みな設定に感じました。本来なら、理不尽な暴力、圧力から竜を守り擁護してくれるはずの母親が不在。

 

実際にはたとえ母親がいたとしても、父親が独裁的すぎて母親すら父親に屈してしまって、母親としての役割が果たせない家庭があります。

 

同様に、お母さんが強すぎてお父さんの存在がかき消されてしまったり。

 

お父さんもお母さんも対等なパートナーシップで話し合って、子どもたちを支えてあげられるようにと願います。

 

家庭内のアンバランスな力関係は、そのまま子どもたちのアンバランスさにつながるので、家族間のフェアなバランスを取り戻すためには、やはり大人の方へのヒーリングが必要だと考えています。

 


今回はいろいろ書きすぎた感じがしますが、7月8日の出来事と「竜とそばかすの姫」がリンクしているように感じて・・

 

 

そして、まだ続きます。

 

「竜とそばかすの姫」とはまた違ったケースですが・・一見しただけでは、ハンディを背負っていることが分かりにくい子どもたちがいますね。身体に不自由があればすぐに気付いてもらえますが、見えない部分の特別さは、親であっても気付かれにくいです。

 

親子セラピーは、そういった子どもたちにいち早く気付ける大人が増えるといいと思って編成しています。引き続き、より適切に分かりやすくなるように、編成し直しを続けていきますね。

 

 

健やかに育っている子どもたちは、よりのびやかに感性豊かに自分を伸ばしていけるように、そしてハンディがある人にも手を差し伸べる必要がある時は、それができる大人へと成長してくれるように。

 

生まれつき特別な敏感さを持っている子どもたちも、環境や出来事など後天的な理由で過剰に敏感になった子どもたちも、親をはじめ、理解しようとしてくれる人に必ず出会い、平等に育まれていく世の中であるように

 

外からは見えにくい困難を解消する支援が重要というメッセージを込めて、朝日新聞のリンクも添付しておきます。

 

●朝日新聞デジタル2022/1/20

 

●朝日新聞デジタル2022/2/1

 

ちなみに朝日新聞によると、特別支援プロジェクトが数年前に始まったものの、結局は能力による線引きや選抜が目的になったためすでに終了し、2021年12月の時点では、本来の目的であった”困りごとがある子どもや見過ごされてきた子どもへの支援” へと議論の中心が移っているようです。

 

 

サポートが必要なすべての人への支援の窓口が途切れなく開かれている世の中へと、もう始まっていますから。子ども家庭庁の発足も、新しい学校や文化をつくりたい人たちもより活発に、近隣の地域では新しく「福祉まるごと相談室」という行政窓口もスタートしたようですよ。 

 

それに困難な体験も、決してそれだけでは終わらない。

竜もそうだったように、人一倍の強さや自由さ、やさしさへと、人との出会いや年月が育ててくれますから。

 

誰もが幸せに生きるために、いろんな人たちが模索し、試行錯誤をしてくれています。相手も、自分のことも本当に尊重するということはどういうことか?そのために想像力を働かせて、少しずつでもゆるやかでも自分にできることを、自分にも隣人にもプレゼントしていくことを続けていけば、光の輪が広がっていきますよね。

 

 

今日の音楽はこちら

 

マイケル・ジャクソン -Heal The World- 和訳あり🌏

現状で何ができるかできないか?よりも、これからどんな風にしていくかをご一緒に🌏